12月14日までなので急いでご案内します。台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(東京都港区虎ノ門1-1-12虎の門ビル2階)で、「誰も描いていない 台湾と日本強固な絆!!邱貴油絵作品展」が開かれています。教えてくださる人がいて行ってみると、受付を通って最初のコーナーの正面に李登輝元総統と安倍晋三元首相が天国で囲碁を打っている絵がかかっています。

その絵の中で安倍総理の後ろには台湾の有名な特産品である高山茶が、李登輝元総統の後ろには日本の有名な日本酒として「獺祭磨きその先へ」が描かれています。

感激しました。

ところで、実は獺祭に着目して色々なところで広めていただいたのは李登輝総統のほうが早いんですね。2000年のお正月にスタッフの新年パーティーに獺祭 磨き二割三分をお届けしたのがご縁で、その後、いろんなところで獺祭を紹介していただきました。

獺祭 磨き二割三分の胴体にビニールを巻いたのも、あるパーティーで氷水の中から獺祭を引き出して総統自ら相手に酒を注ごうとしたとき、氷水でラベルがはがれてしまっていた。それを見た総統が、「ラベルが水で剝がれるからラベルのところにビニールを巻いたらいいだろう」と言われたのがきっかけでした。

まあ、とにかく、直接お会いすることは残念ながらかなわなかったのですが、李登輝総統には獺祭をかわいがっていただきました。5~6年前に村岡山口県知事が台湾を県内企業とともに訪問した時も、蔡英文台湾総統に獺祭を渡したら大喜びされて、獺祭のこともよく知っておられて、「山口県側の参加者一同びっくりした」と聞いたことがあります。これも、李登輝総統と蔡英文総統の関係を思えば当たり前のことだったのです。日本に帰ってきた関係者の後日談とともに李登輝総統にいかにお世話になったかを思い出しました。

そんな、李登輝総統というまでもなく「獺祭と言えば」と声の上がる安倍首相が天国で囲碁をさされている姿の描かれた力作。是非お時間のある方は見に行ってほしいですね。