大平由美の居酒屋めぐり

居酒屋めぐり

第四回 『須弥山』東京都(吉祥寺)

更新日:2007.02.19|居酒屋めぐり|

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うっかり通り過ぎないで

“東京都内のどの町に住みたいか”と質問されると、多くの人が“吉祥寺”と答えるといいます。学生の街。活気があって便利。それでいて緑が多く自然が豊かで暮らしやすそうなところ等が魅力にあげられるでしょうか。ショッピングエリアとしても勢いがあるので人通りは常に多く、飲食店も百花繚乱。そんな激戦区に『須弥山』はあります。

店内はカウンター席、テーブル席とあって全部で38席。とはいえ、満員になるほどお客様を入れない方針だとか。リラックスした中で友人同士やカップルで語らいを楽しむことができるようにとの、お店の粋なはからいなんですね。もちろん、女性(男性も!)がひとりで来ることにも心配や気兼ねはまったく必要ありません。わたしが案内されたのは、目の前で板前さんの包丁裁きを見ることができるカウンター席。すっと手渡されたおしぼりからは仄かにヒノキの香りがして、思わず顔を拭きたくなってしまいました。メイクが落ちてしまう恐怖(!?)から実際にはしませんでしたが。
その日のおすすめメニューの中から、“寒鰤のお刺身と平目の昆布〆め”を、レギュラーメニューから“豚肉の手ごねつくね焼き”“須弥山サラダ”を注文しました。お酒は「獺祭・磨き二割三分」です。
お刺身には二種類のお醤油とお塩が添えられていました。お醤油は濃厚タイプとさらりとした辛目タイプ。お魚によって、お好みによって食べ比べられるのが楽しい。この夜は平目が特に美味しく、きめ細かで奥深い味の「獺祭」と実によくマッチしていて、お酒が飲める幸せを存分に感じたのでした。


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玄関左上のデコレーション

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小粋な店内

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ランタンもおしゃれ

 

 

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手書きのおすすめメニュー

店内はカウンター席、テーブル席とあって全部で38席。とはいえ、満員になるほどお客様を入れない方針だとか。リラックスした中で友人同士やカップルで語らいを楽しむことができるようにとの、お店の粋なはからいなんですね。もちろん、女性(男性も!)がひとりで来ることにも心配や気兼ねはまったく必要ありません。わたしが案内されたのは、目の前で板前さんの包丁裁きを見ることができるカウンター席。すっと手渡されたおしぼりからは仄かにヒノキの香りがして、思わず顔を拭きたくなってしまいました。メイクが落ちてしまう恐怖(!?)から実際にはしませんでしたが。

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説明の必要なしです。おいしそう!

その日のおすすめメニューの中から、“寒鰤のお刺身と平目の昆布〆め”を、レギュラーメニューから“豚肉の手ごねつくね焼き”“須弥山サラダ”を注文しました。お酒は「獺祭・磨き二割三分」です。
お刺身には二種類のお醤油とお塩が添えられていました。お醤油は濃厚タイプとさらりとした辛目タイプ。お魚によって、お好みによって食べ比べられるのが楽しい。この夜は平目が特に美味しく、きめ細かで奥深い味の「獺祭」と実によくマッチしていて、お酒が飲める幸せを存分に感じたのでした。

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木目が見ていただけるといいのですが

『須弥山』では、お酒用に独特のグラスがあります。それは北海道のクラフト工房で作られた木グラスで、おもてにうっすらと浮かび出るようにみえる巾の詰まった年輪から、寒い北海道で生育した木でできているのが分かるそうです。お酒が映えるグラスです。

 

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身も心もあたたまりそう

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カルシウムたっぷりの
“鰯の骨ごと団子ポン”

次々と違う種類のお酒を味わいたいとき、また翌日に酔いを残したくないときには食中にお水をたくさん飲むのをオススメします。ならばお水の味にもこだわりたいですよね。この日、用意されていたお水は「東北泉」の仕込み水でした。山形県を代表する山、鳥海山の伏流水で、道理ですっきりときれいなはずです。蔵のお酒「東北泉・特別純米新酒」もいただきました。
『須弥山』にはいろいろなタイプのお酒が取り揃えてあります。お客が好きなように飲めるのはもちろんですが、お願いしておけば、お料理に合わせて随時、店長の米納さん(よのうさん)がお酒をチョイスしてくれるので、どんなお酒を選んだらいいのか分からないという人も安心です。冷や、常温、燗と、どのお酒にはどの温度がいいのかも教えてもらえます。また小さなグラスでテイスティングもできるので、わたしも3種類ほど利かせていただきました。そして選んだのは玉栄という品種のお米から造られた純米酒、フレッシュでさわやかな「七本槍・しぼりたて」。合わせたお料理は“蕪蒸し”。甘鯛とアナゴ、ゆり根が入ったホカホカの一品です。引き続き、五百万石から造られた無濾過生原酒「結人・あらばしり」、山田錦を50%精白した純米吟醸酒「獺祭・発泡にごり酒」、さらに「鳳凰美田」の梅酒まで、存分にいただき大満足。

あがりにはお店のサービスでかわいらしいデザートが出てきます。この日はシンプルなバニラアイスでしたが、黒糖焼酎をまわしかけると味は一変して酒好きテイストに。丁寧に煎れられた緑茶がさりげなく添えられる配慮と演出も気がきいています。
…おいしいを当たり前に…をモットーとする、訪れる誰をも満足させてくれる居酒屋『須弥山』は、ユニークで興味深いことが語りつくせないほどあるお店なのです。


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銘酒がズラリ

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腕を振るってくださった
鯰田(なまずた)さん

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店長の米納(よのう)さん

 

今から20年余り前、大学でテニスサークルに属していたわたしは、週に3回ほどテニスコートのある深大寺に通っていました。練習後は30分ほどバスに揺られ吉祥寺に戻り、仲間たちと飲みに繰り出したものです。けれど懐寂しい学生の身、集うのはいつも格安超安の居酒屋でした。燗で飲む、熱いだけで造りの悪い安酒に翌朝は頭痛に襲われ、日本酒はおいしくないものと思い込んだりもしました。けれど今のわたしは、いろいろなお酒のなかで一番おいしいのは日本酒だと胸を張って言えます。『須弥山』を訪れると、若かったあの頃の自分を思い出します。そして、一度は敬遠した日本酒にふたたび出会ったことを感謝したくなるのです。

すばらしいお料理とお酒に…今夜も乾杯!

蔵元の蛇足

いかがでしたでしょうか? これを読んでいる男性の皆様、ここも「切り札レストラン」ですよ。また、女性の皆様、女同士で、一人で行くのも、楽しいと思いますけど、スポンサーを探して、毎朝山口県の萩漁港から直送される日本海の白身を食べつくすのもいいと思いますよ。

(蔵元 桜井博志 記)

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