大平由美の居酒屋めぐり

居酒屋めぐり

特別編  イブのイブ聖夜の獺祭パーティ物語2008 

更新日:2008.01.18|居酒屋めぐり|

〜A子のひとりごと〜

「あー、今年もクリスマスが終わった。世界中で一番、自 分が働いてるんじゃないかって思い込むぐらい、うちの会 社はクリスマスの時期が忙しい。ここ何年も、クリスマス にデートはおろか外食すらしていない。翌日のハードワー クを考えてお酒も飲まない。だから、心惹かれるイベント に誘われても、泣く泣く断るしかないのだ。そんなわたし を尻目に、優しい優しい友人は、12月23日に“『獺祭』の 二割三分だけを飲むイヴイヴ・パーティ”なるものに行き、 “楽しいです、お酒、最高です”というコメント付きの写 メを送って寄越した。ハイハイ、よかったね。まったく。 行きたかったんだよ、わたしだって。大体、ここ、どこ? ライトアップされてて、キレイ・・・・・・」

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「なになに?今回は“乾杯の酒”が前回と変わった?爽や かなシュワシュワ感、のどごしのキレ、マイルドな味わい の二割三分・発泡にごりで乾杯かと思ったら、蔵元のスス メで、乾杯は二割三分の遠心分離磨きになったと。ふむふ む、どうしてだろう。シャンパンみたいなバブル・タイプ のお酒のほうが乾杯にはふさわしいんじゃない?友人によ れば、“繊細な味の先付けやお造りには、発泡ではないお 酒の方が合うのです”だって。蔵元の受け売りとの注釈付 き。正直でよろしい。それにしても、あー、美味しそう。 写メを見てるだけでお腹がすいてくる。クリスマスの間中、 がんばって働いた自分へのごほうびに、今夜は奮発してふ ぐの刺身でも買うかなあ。お酒はもちろん『獺祭』。50も いいけど、ごほうびなんだから二割三分に決めた。が、し かし・・・・・・ひとりっていうのもなあ。とはいえ、年末の金 曜日の夜に、急に声かけてつかまるヒマ人なんて、なかな かいない。おー、そうだ、大学の後輩に、いつ声かけても ホイホイ出てくるヤツがいたっけ。メールしてみようっと」

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〜B男のひとりごと〜

「先輩からメールがきた。なんと、二人きりのディナー、それも先 輩の家で。これってヤバくないですか?万が一、なにか起こったら ・・・・・・まあ、そんときはそんときでいっか・・・・・・オレ、 深く考えるのって苦手だし、それで生きて来てるわけだし。酒は大 好きな『獺祭』、それも二割三分。これを断るのはバカだけだ。い やー、今週のオレ、マジ、ついてる。23日に『獺祭』の二割三分 を飲むパーティに行って来たばっかりだし。そっちも先輩の誘い。 あ、今夜の先輩とは別の先輩ね。オレって年上の女にモテるんだよ ね、どういうわけか。彼女、誘った友だちが仕事で来られなくなっ たって言ってたけど、オレは男にフラレたんだとにらんでる。ひで えよな、そいつも。クリスマス前にさ。寂しかったんだろうな、き っと。だから・・・・・・いや、やっぱ深く考えるのはよそう。そ んなことより、『獺祭』だよな。二割三分のおりがらみなんて、初 めて飲んだ。正月用の限定バージョン。米の甘みって、いいもんだ ね。食い物もうまかったなあ。ふぐの唐揚げ、最高。そのときは二 割三分の発泡にごりがシャンパン・グラスで出てきた。オレ、バン バン飲んじゃったよ。でもさ、そのパーティのことは、今夜は言わ ないでおいたほうがいいよね。“ついこの間、二割三分を4種類、 飲みました。それも別の先輩と”なんて言ったら、怒られそうだから」

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「途中のゲーム、チョー受けた。蔵元が二人、サンタとトナカイにコ スプレしてやったんだけど、生け花とか、お絵描きとか、あんましパ ーティで見ないパターン。けっさくだったのはリコーダ演奏対決。ト ナカイは「もろびとこぞりて」を演奏したんだけど、緊張して早く吹 いちゃって、あっという間に終了。でも、まあカッコはついてた。一 応、曲になってたよ。悲惨だったのはサンタのほう。興奮してしゃべ ると声が裏返ること、よくあるでしょ。あんな感じで、音がピーッて 裏返っちゃった。それがずっと続くから、オレら全員、大爆笑。サン タ本人も笑いがこらえられなくなったのか、最後は長くピーーッと裏 返って強制終了。小学校時代の音楽の成績は3だったって司会の人が 言ってたけど、ありゃウソだね。でも、ある意味、すごかったかも。 やれって言われても、あそこまで笑いは取れないぜ、普通。今度、オ レもパーティ企画して、上司にやらせようかな。ゲームをしめたのは 小島のり子っていうプロのミージシャンのフルート演奏。“星に願い を”をジャズ・アレンジで吹いてくれて、そっちには全員が感激した。 ゆっくり聞かせたかと思ったら、早いリズムで飛ばし出す。会場から は自然に手拍子が湧き起こって、一瞬、ここはニューヨークか、なん ちゃって。 おっと、そろそろ支度しないとヤバイぞ。花でも買って行ったら喜ん でくれるかな。それよりチョコレート?いや、チーズケーキのほうが いいな。パーティで着物の女性に、酒蔵の契約農場が作ったチーズケ ーキがプレゼントされたんだけど、みんな、かなり喜んでたもんな。 花とチーズケーキ、うん、これで決まり」

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〜C美のひとりごと〜

「ようやくパーティで撮った写真の送信が終わりました。 皆さん、なんてステキな笑顔なのでしょう。美味しいお酒、 お食事、オシャレな“SAKE bistro W”、何よりパーティ全 体の雰囲気のおかげですね。異業種交流会などのパー ティに出ることが時々ありますが、ムードに乗れずに途中 で帰ってしまうことがよくあるのに、このパーティではそん な気持ちには全くなりませんでした。知り合いの知り合い から、前回すごく楽しかったと教えられた『獺祭』のイヴイ ヴ・パーティ。申し込んでよかったです。本当はお友だちと 行きたかったのですが、彼女は結局、仕事を休むことが できなかったのです。キャンセルも考えましたが、普段、 二割三分を何種類も飲むなんて、なかなかできるもので はありません。そこでパーティの前日に何人かに声をかけ ましたが、皆さん都合があって、ようやく引っかかった(失 礼な言い方ですね・・・・・・)後輩と連れ立って参加いたしま した。ああ、なぜ、彼を誘ってしまったのでしょう。けれど、 悔やんでも後の祭り。もうパーティのあとのことは忘れてし まうことにします。パーティでお知り合いになった方々との 楽しかった語らいを、思い出すことにします」

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「純米大吟醸の酒粕でできた石けんをいただきました。白 いものを何かしら身につけている女性に、ということでし たが、パールのピアスをつけていって正解でした。着物で いらした女性に“和の心で賞”、“男性ベスト・ドレーッサ ー賞”、海外からのお客様に“インターナショナルで賞”、 ゲーム・コーナーでテーブルごとに競った“謎かけ賞”など、 プレゼント・タイムが続きました。そしてラストに、思い がけない感動がわたしを待っていました。なんと、『獺祭・ 二割三分発泡にごり』が当たったのです。参加者全員のネ ームカードから、わたしのカードを引き当ててくださった 蔵元さんに感謝いたします。ありがとうございました。 さあ、夜も更けてまいりました。わたしは今夜、この当た ったお酒を持って、パーティに来られなかった友人の家に 出かけます。メールも電話もせず、いきなり訪ねるつもり です。サプライズです。極上のお酒をいただきながら、女 二人、年の瀬の夜にしみじみと語りつくすのも素敵なこと ですよね。そして、2009年のイヴイヴの夜に向け、気が早 いと言われそうですが、一緒にカレンダーにマークをつけ ようと思います」

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注 これは、お話です。パーティに関する記述を除き、 すべてはフィクションです。

蔵元の蛇足

いかがでしたでしょう?フィクション形式のイブイブ・リポート。でも、 三人はこのあとどういうドラマを演じるんでしょうね。フィクションと はいえ、気になる。でも、でも、後輩のB男、ゆっ、ゆっ、ゆっ、許せん っ!!! 男の敵だっ!!!(すいません。前述のごとく暗い青少年時代を送っ たもんで・・・・・)

(蔵元 桜井博志 記)

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