大平由美の居酒屋めぐり

居酒屋めぐり

第三十二回 旬鮮炭火焼 獺祭(神奈川県・藤沢)

更新日:2010.02.05|居酒屋めぐり|

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今回は、なんと店名が”獺祭”という居酒屋におじゃましました。旭酒造と関係があるのでは、と思っていっしゃる方もいるかもしれませんが、そうではありません。では、なぜ・・・・・・?
そのあたりのお話をお聞きしたく、伺いました。さてさて、どんな『獺祭』が、どんなお料理とともにいただけるのでしょう。
湘南エリア最大の都市・藤沢市の中心、藤沢駅を降り、ロータリーから江ノ島方面に向かう通りを少し歩き、細い横丁を入ったところに、目指す入り口を見つけました。

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横道を少し入ったところです

 

だつサラ そして、だっさい

店主の渡辺さんは、長年、勤めていた会社をだつ(脱)サラし、2006年の6月にこのお店、だっさい(獺祭)をオープンさせました。渡辺さんが『獺祭』というお酒を初めて口にしたのはそもそも7年前のこと。当時、赴任していた札幌の焼肉屋さん(!)での出会いだったそうです。カワウソが取ったお魚を並べている様子が神様に祀っているように見えることから、“獺祭”という言葉が生まれたこともすでにご存知で、“衝撃的に美味しかった”その名の酒が印象的だったことから、“居酒屋を開こう”と決意した時、躊躇なくお店の名前にしたそうです。藤沢に関しては、地元というわけではなく、やはりサラリーマン時代に転勤で2年半ほど居住していたとか。お話を伺っていると、いとも軽やかに脱サラし、自然の流れで得意だった料理と好きな酒の世界で仕事をすることにし、すんなりと店名を“獺祭”と決めると、あとは迷わず藤沢にお店を構えたという印象を受けますが、本当は、ハードな決断に悩まれたこともあったのでは・・・・・・。もっとも、話している間中、渡辺さんの表情は終始、穏やかで言葉つきもゆったり。それがこのお店の居心地の良さに通じていました。

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焼酎もズラリ揃ってます

店内はカウンター席が12、テーブル席が8人分、比較的ゆったりとしています。カウンターについてまず、『獺祭 純米大吟醸 三割九分』をお願いしました。この日は冷え込んでいて、すぐに出てきたお通しは、温かいチキン南蛮。心遣いがうれしいです。平目のお造り、人気ナンバー・ワンの手羽先の唐揚げ、新ごぼうの竜田揚げなど、食欲をそそるメニューがいっぱい。『獺祭 純米大吟醸 発泡にごり』もポーンと開栓していただきました。サクサクのごぼうや、カラリと揚がって中はジューシーなチキンと、発泡にごりの相性は抜群。欲が出て『獺祭 純米大吟醸45』も注文して飲み比べです。手羽先の唐揚げには45もとっても良かったです。シーズンによって変動はありますが、常に4種類以上は『獺祭』があるので、どのお料理と、どの『獺祭』が合うか、皆様も試されてみてはいかがでしょう。

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充実酒メニュー 
良心的な値段です
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食中酒といえば、
断然、三割九分!
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定番の手羽先唐揚げ
旨い! 安い!

 

とことん獺祭

黒板に手書きされているオススメの中に、”温泉湯豆腐”なるメニューを発見。豆乳の中でぐつぐつとさせていただく湯豆腐なのですが、豆乳の中に溶け出して湯葉ができていくのです。出来立ての湯葉、ふんわり柔らかでいながら大豆の甘さが感じられるお豆腐をいただく・・・・・・冬はこういうお料理が一番。体がどんどんあったまり、メニューの名の通り、温泉に入ったあとのような気分です。『獺祭 純米大吟醸 45』といただきましたが、温め酒をぬる燗で合わせるのも良さそうです。居酒屋”獺祭”、ほかの銘酒も取り揃えていますが、ここはもう、とことん『獺祭』でいきましょう。『獺祭 純米大吟醸50』の一升瓶をドーンと注文、テーブルに置いて飲むグループ客もいらっしゃるとか。お仲間に入れていただきたいものです。

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にごりの上澄み キラキラしてます
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藤沢は魚の美味しいところです
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渡辺さん手ずから、かき混ぜてくれました
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実は、お豆腐、おかわりしました

 

ひとりひとりのお客さまを大切に

一度、来たお客さまが、二度三度と足を運んでくださるように心を配ることを第一にしていると渡辺さん。そのためには、お客さまが何をほしがっているのか、酒と食のみならず、どんな対応をし、どんな雰囲気を求めているのかを常に考え、それぞれにそれぞれの接客をしようと心がけているとのこと。なるほど、見回せば、リピーターとおぼしき人たちで席はいっぱいです。
そろそろ〆のご飯・・・・・・おっと、こちらでは炊き立てで提供するため、オーダーしてから1時間かかるのでした。お米は充分、お腹に入ったことでもあるし、そろそろ東京に向かわなくては。私事で恐縮ですが、わたしの両親の家は鵠沼で、ここから歩いても行ける距離。でも、いくつになっても父にとって娘は娘らしく、いまだにわたしが夜遅くに出歩くのを嫌います。そのうえ、年老いたとはいえ、厳格さはそのままなので、実家を訪ねるのは次回、日の高い時間帯にすることに勝手に決め、通勤とは逆方向、ガラガラの東海道線・東京行きで帰路に着いたのでした。

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獺祭グラスも常備してます
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店内の可愛らしいお飾り 癒されます

 

今夜も素晴らしいお酒とお料理に出会える幸せに感謝して、乾杯!

蔵元の蛇足

さすが、良い店でしょ。ところで、その日のトピックスは藤沢から新橋まで、南青山に帰る寺田君と一緒に、あこがれの東海道線のグリーン車に乗ったこと。ラッシュの山手線ホームをしり目に優雅に駆け抜ける東海道線のグリーン車。一度乗りたかったんですよ。満足。30分しかないのに中で缶ビールまで飲んじゃって。爺およびおっさん丸出しの、憧れの、乗車体験でした。・・・・・・・・・・終わり。

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