大平由美の居酒屋めぐり

居酒屋めぐり

第三十四回 安居(東京都・下北沢)

更新日:2010.05.26|居酒屋めぐり|

http://r.gnavi.co.jp/b089500/ (ぐるなび)

ファッションの街、若者の街、役者やミュージシャンの多い街・・・・・・。それが下北沢のイメージでしょうか。狭い道路が多く、自動車の行き違うのもむずかしいのではと思われる駅の周辺は、若い人たちを中心に、いつも賑わっています。ですから、レストランのジャンルも多岐に渡っていて、国際色豊かですし、リーズナブルなフランチャイズの居酒屋もたくさん。そんななか、今回は、本多劇場のすぐ近くにある創作料理のお店、『和』ダイニングの「安居」(あんご、と読みます)をお訪ねしました。

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街を歩く人々も下北沢っぽいです
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お店の楽しさは看板にも!

 

 

“洋”のテイストを『和』に生かす

店主の中田 大三郎さんは、日光の金屋ホテルでフレンチの修業をしたとのこと。ではありますが日本酒が好きで、1997年から「安居」にて店長として勤め、2008年の改装を期に店主となりました。そのせいもあって、メニューにはイカゲソのわた焼き、若竹煮などの酒好きの心をくすぐるメニューに加え、和洋折衷の楽しいお料理がズラリと並んでいます。そんな中からまずは旬ですから“若竹煮”、そしてヘルシーに、“ゴボウとトマトのピクルス”をお願いしました。お酒は、さわやかな口当たりで、程よいお米の甘みとふくらみのある
『獺祭・純米大吟醸50』を合わせます。きれいな出汁の味がきいたタケノコが絶品です。お酒もついつい進みます。うーん、美味しい。今年に入るあたりから、50の味わいが進化していると密かに思っているのですが、皆さんはどう思われますか?

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『獺祭』なみなみ注いでくださいます
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盛り付けのセンスを見てください
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味と食感が最高のタケノコ

 

女性に支持されたい

「安居」に来て、どうしたって食べずにはいられないのが、“一口厚揚げ”と“かにクリームコロッケ”です。丁寧につくった自家製の豆腐をカラリと揚げた香ばしい厚揚げは、ビールのお伴としても抜群ですが、中田さんのお豆腐には大豆の旨味がぎっしり。それでいてなめらかな舌触りなので、『獺祭・発泡にごり』のキレの良さとのコントラストが楽しいのです。そして、そのお豆腐をつくった際にでる豆乳が、かにクリームコロッケのソースに、かにミソなどとともに使われているのもアイディアの勝利。タイムの香りがほんのりして、食欲をそそります。おソースは、バゲットにつけて残さずいただいてしまいましょう。

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人気メニューの、ひとくち厚揚げ
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フレンチ・スタイル ソースも美味っ

「女性に支持されるお店にしたい」と中田さん。お料理のバラエティ、盛り付けの美しさ、素材を生かした味付け、そして『獺祭』・・・・・・もう充分に支持されているのでは、と思いますが、さらなる試みを続けていかれるとのこと。期待がふくらみます。

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〆は、そば粉のピザ
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シンプルでも充実の酒メニュー

 

桜の頃も、緑の頃も

中田さんはブログやTwitterからもお店の情報を発信しています。ブログでの呼びかけによって、「安居」オフ会が開催されることもあるそうです。下北沢の人気店だけあって、日々、新しいことを取り入れることが必要なんですね。その一方で、店内を見回すと、インテリアは懐かしい雰囲気で、落ち着いてお酒とお食事を楽しむことが出来ます。特筆すべきは窓の外の景観です。この夜の景色は、終わりの近づいた桜でした。今ごろは青々した緑の頃でしょう。今度来るときは、新しさとレトロが共存する下北沢の街歩きを楽しんでから「安居」に立ち寄り、四季それぞれの趣を感じつつ、時を忘れて杯を傾けたいものです。

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あちこちに昭和の雰囲気が漂ってます
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借景のソメイヨシノが美しい
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お話も楽しい中田さんご夫妻

 

今夜も素晴らしいお酒とお料理に出会える幸せに感謝して、乾杯!

 

蔵元の蛇足

大学を卒業して入った会社が調布に独身寮があり、下北沢は身近な町でした。でも、ファッショナブルな街として光輝く下北沢は、思うように成績は上がらず仕事をさぼることばかり上手な会社員だった私には憧れても近づけないマドンナのような町でした。

その下北沢のお店に「獺祭」がおかれている!

うん、「無意味な人生なんてない」

今回は蛇足になっていなくて申し訳ありません。

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