大平由美の居酒屋めぐり

居酒屋めぐり

第三十九回 野崎酒店(東京都・新橋)

更新日:2011.02.02|居酒屋めぐり|

景気のいいときも悪いときも、ひとりきりでも仲間がいても、うれしいときも悲しいときも、どんなときでも新橋は酒好き宴会好きの働く男女の味方です!そんな町に、全国津々浦々から日本酒を厳選し、自慢の食材とともにわたしたちを楽しませてくれるお店を見つけました。
「野崎酒店」・・・・・・酒屋さんのようなお店の名前ですが、居酒屋です。

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酒飲みの気持ち

のれんをくぐって見えてくる店内は、適度に明るく適度に暗く、ギラギラではない新橋のネオン街とバランスが取れています。 “旨い酒、ありそうだなあ”と思わせる雰囲気が漂っていて、酒飲みの期待が高まります。カウンターで飲むのも良し、テーブル席につくのも良し、人数の多いときは地下へと行きましょう。スタッフは皆、若く、さばさばとして気持ちよく、海外からの留学生(?)とおぼしきホール担当の女性たちは、日本語が上手であるだけでなく、多種多様の日本酒の特徴をきちんと説明もしてくれます。もちろん、貴方が通で、もっと深い酒の世界をという酒飲みならば、利き酒師もスタンバイしているので大丈夫。お気に入りの一杯を見つけられます。

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写真 まずは一杯目といきましょう。『獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分』をお願いします。野崎酒店では、0.7合、1合、2合単位でオーダーできるので、ちょっと値の張るお酒にもトライでき、これまた酒飲みの気持ちをくすぐります。なみなみ注いでくれるので、まずは『獺祭』のもつお酒の旨みと甘みをひとくち味わってから、花のような香りを楽しみましょう。お料理は冬らしく、真鱈の昆布〆、牡蠣とほうれん草のグラタン。たっぷりの量が魅力的ですよね。

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多種多彩なラインアップ

170種類以上あるという野崎酒店の日本酒メニュー、こちらでは“日本酒目録”と名づけられています。本醸造酒、純米酒、純米大吟醸酒などのカテゴリー別に分けられ、産地、米、味わいの特徴なども書き入れられていて分かりやすいのですが、なにしろ数が多いので、迷った場合は利き酒師の武市さん、田勢さんご相談ください。彼らのおススメをお願いすれば、それが気に入るかどうかのティスティングもできますので、なんだか得した気分になっちゃいます。菜の花のお浸し、銀杏の素揚げに合って、ガツン系ではないお酒というわたしのリクエストに対して出てきたのは、『水尾 しぼりたて 純米生原酒』でした。ありがたくいただきました。

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季節によって、スペシャルのお酒も用意されています。ぐっと冷え込んだこの日は、やっぱりお燗! 『獺祭 温め酒』を人肌程度のぬる燗でいただきます。香りほんのり、すっーとのどに吸い込まれていくような飲みやすさを感じたあと、お腹のあたりがホワッと温かくなるような燗酒です。ぶり大根、海老しんじょなど、寒い時期のお料理と一緒に楽しむと、さらに温かさが増していきます。そうそう、クリスマス時期には、『獺祭 スパークリング発砲にごり』もスペシャルでオン・メニューだったそうです。

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日本酒ファンを増やしたい

写真今、日本酒は美味しい。そのことを知らない人々に、きちんと出来ている日本酒が美味しいという事実を伝えたい、楽しく美味しく飲んでもらいたい、そして日本酒ファンになってもらいたい、その輪をさらに広げたいと野崎酒店は考えています。“山口の山奥の小さな酒蔵”が造る『獺祭』が、お店のそんな思いに、これからもしっかりと答えていくお酒であり続けてくれると、信じています。

今夜も素晴らしいお酒とお料理に出会える幸せに感謝して、乾杯!

 

蔵元の蛇足

いかがでしたでしょう。実は僕はマニア系の居酒屋さんって、あまり趣味じゃないと感じるお店が時々あります。と、いうのは、「お前たちの知らない日本酒を教えてやろう」みたいな店主やスタッフ達の「上から目線」が気になってどうもしっくりこないんですが・・・・・

ここは何度か通った経験から言いますと、それがない。もしかすると女性スタッフのほとんどが外国人で、日本酒を説明するのも一生懸命なのに上から目線じゃなしに一歩引いている・・・・・、そんなところが良いのかもしれません。

少子化に揺れる日本で外国人移民の受け入れは将来の日本経済にとって大きな問題ですが、彼女たちを見ていると、軟着陸できそうな、いやそれも悪くない、気がしてきます。皆さんも一度いかがですか?

 

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