ただいま、午後8時25分。8時50分発のANA羽田行きの搭乗待ちです。一昨日、昨日と大阪に出張して、昨日遅く、山口へ帰って、本日1日酒蔵にいて、さすがに少ししんどいね。

しかも、凡ミスしちゃって、今晩のホテルが取れてない(^_^;

ローソンのロッピーでとれば、当日空室いくらでもあると思っていたのに、18:00を過ぎると当日予約は各ホテルとも打ち切っちゃうのかな、20分以上ロッピーの前で粘ってホテルの予約画面から空室を探したんだけどないみたい。さあ、どうするかな、大久保か新宿のカプセルホテルでも泊まるか。昔はよく泊まってたけどあのころは若かったしねー。夜行バスで東京往復して泊まりはカプセルホテルでもへっちゃらだったけどね。

と、いうことで、結局新大久保のビジネスホテル(一泊5500円!)に泊まって・・・・・残念、12時の門限あり。と、言うのは、新大久保の駅に降りたのは初めてなんですが、駅の前に「酒林坊」って言う居酒屋の看板が見えるじゃないですか。酒林坊って、あの椎名誠さんの話の中にたびたび出てくる「酒林坊」でしょ。入ってみたいじゃないですか。残念、今度絶対来るぞ。(ミーハーだねー・・・・・)

そんなこんなでビジネスホテル(少しかび臭い)の夜は更けて、翌日は朝から目白の椿山荘で開かれた純米酒フェスティバル2000にメーカーブースで出席。この会は漫画家の高瀬斉先生、フルネットの中野社長らの奔走で実現にこぎつけたものですが、私どもはちょうど仕込みがまだ少し残っている関係もあって、なかなか参加表明できず、51社中50番の参加表明でした。(この件でドラマあり。後述)

だけどすばらしい会で、来場したお客様の反応も上々でした。そりゃそうですよね、お客様は一人4000円で椿山荘の料理と全国51社の銘醸蔵の純米酒が味わえるんですから。(椿山荘の庭ってきれいですしねぇー)お客様って言えば1000人の参加者のうち女性のお客様の比率の高い会でしたけど、その女性たちの美人度の異常に高い、日ごろ私が力説している「おいしい日本酒の好きな女性は美人が多い」という説を実証する会でした。セクハラ気味という意見を無視して、この理由を愚考しますと、

1.美人であるとまわりの男がちやほやして、下心があるからいろんなところに案内する。
2.必然的によい日本酒に出会いやすくなる。
3.おいしい日本酒に目覚める。

とこうなるのではと思います。「皆さん美人の条件はよい日本酒の好きなことですよ!!」それともうひとつ理由があります。日本でも有数のホテルで開かれる会、ちょっと皆さんお洒落してきますよね。それと心も。年をとるとわかるんですけどお洒落も気合がいる。歩き方が変わる。身のこなしが変わる。表情が変わる。そうするとやっぱりきれいに見えますよね。-イエイエ、皆さん本当におきれいだったんですよ-

午前と午後、2時間半ずつ2回の会で、お客さんの反応も上々。楽しい会でしたが、中に二人ほど「おまえのメルマガ読んでるよ」と声をかけてくださったお客さんがいたのにびっくり。

それと山口県出身の方がずいぶん来場されていて「私も山口の出身なんでよ。がんばってくださいね」なんて声をかけられるとちょっと胸が熱くなったり(日頃若いようなことを言っていても感覚がおっさんだなー。おら東京さ行くだの時代じゃないんだぜ。ったく!申し訳ありません)

会が終わった後参加した蔵元と高瀬先生や中野社長ら主催者で打ち上げをかねた懇親会があったんですが、あたっちゃったんですよ、パーティーの中でスピーチが。参加51社の中で1番にこの会に賛同して参加表明した李白酒造さんにスピーチがあたったとき「やばいなー」と予感はしていたんですが。だってそうでしょ。最後まで日和見を決め込んだ50番目の旭酒造もあたりそうでしょ。案の定、あたっちゃったら、同席したテーブルのみんなは大喜び。その上、マイクのそばに行きかける私の背中に、隣に座ってた石川県K酒造の部長から「この人でなし」という野次が飛び場内大爆笑。スピーチの枕で「旭酒造はお客様には恵まれているけど、友人には恵まれていません」って話したら馬鹿受け。

そのスピーチの中でひとつ大事なことを話しました。「南部美人」の久慈さんからも「この話メルマガに乗っけてくださいね。楽しみに待ってますから」という言葉をいただきましたけど、あのときに上手に話せたかどうか自信がないんですが、こういう意味のことを話しました。

というのは各蔵の純米酒はやっぱり個性がある。

良くも悪くもブドウの個性の出る、ワインと比べて日本酒は個性が少ないといわれますけど、やっぱり個性の違いがある。それと大事なのは造りがまったく違うということですよね。同一の目標を目指していてもアプローチが違うわけです。日本酒を取り巻く環境の厳しい現在は特にこの個性は大事と思うんですが・・・・にもかかわらず、酒蔵も酒販店ももしかすると一部の日本酒ファンの方も少し頭が固すぎるんじゃないか。自分たちの作ったイメージから外れていると非難する風潮がある。たとえば米は田植えまで手ですべきとか(日本中全部の田で手で植えてたら米足んなくなっちゃいますよ)、米は日本の米でなきゃだめだとか(一部団体のマインドコントロールに陥っていませんか)、お客様に頼まれてもなかなか酒を売らないのが銘醸蔵の条件だったり(酒蔵はつぶれてしまいます)、自分たちと違ったり、自分たちにとって都合の悪いものは非難して排除しようとする。だけど本当に今私たちに求められているものはお客様にどうやって少しでもおいしい酒をお届けするかに大事がかかっていると思うんですが、そのためには現在のような時期は何でもありでいいと思いますし、人の足を引っ張るんでなければいろんなやり方が許されると思うんですが。残念ながら、異質を排除しようとする風潮がある。こんなところを直さないとこれからの社会に日本酒は、もっと言うと日本文化は生き残れないんじゃないか。

山口県の童謡作家の金子みすずの詩にこんな詩があります。

 わたしと小鳥とすずと

  わたしが両手をひろげても
  お空はちっともとべないが、
  とべる小鳥はわたしのように
  地面(じべた)をはやくは走れない。

  わたしがからだをゆすっても
  きれいな音はでないけど、
  あの鳴るすずはわたしのように
  たくさんのうたは知らないよ。

  すずと、小鳥と、それからわたし、
  みんなちがって、みんないい。
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▼蔵元のガックリ

今日、何買ったと思います?
ルーペ!!!
東京や大阪を歩くときは文庫サイズの地図を持って歩いているんですけど、最近その地図の番地が読めないんですよね。東京駅の地下で冷やかしで手に取ったルーペ。よく見えるんですよ。地図の番地まで。150円。だけどガックリ。今年49才。


▼蔵元のイライラ

やだねー!今広島行きANA685の搭乗待ちです。広島空港視界不良のため着陸できないかもしれませんって。その場合は羽田に引き返す場合もありますって。早く決めてくれよー。それならこのまま乗らずにどっか飲みに行くから。(結局着きました。嫁はんに怒られずにすみました)