大平由美の居酒屋めぐり

居酒屋めぐり

第二十九回 ニューヨークでバー・ホッピング!①

更新日:2009.11.13|居酒屋めぐり|

~お届けします 『獺祭』事情 in NYC~

行ってきました、ニューヨーク!!
バー・ホッピングは、英語で梯子酒のこと。それがニューヨークでできるなんて、以前はとても考えられないことでした。しかも、今回、わたしがしたのは“獺祭・ホッピング”ですから、さらに驚きです。ああ、隔世の感・・・・・・。
テレビや新聞で、“ニューヨークで日本酒がブーム”と言われだして以来、我が目、我が口、我が腹で実感したいと願い、また、そうしなければ信じられなかった、今のニューヨークのおける日本酒事情を体験してきました。

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NYといえば・・・・・・
エンパイア・ステート・ビル!
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NYといえば・・・・・・
ブロードウェイ!
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NYといえば・・・・・・
ヤンキース!
でしべる DECIBEL

今や、隠れ家タイプの居酒屋としてニューヨークを代表すると言ってもいい(矛盾していますが、まさにそんな風なのです)お店が、「でしべる」です。
JFK空港に下り立ったのが現地時間の夜7時半。シャトルバスでホテルにチェックインしたのが9時頃だというのに、その30分後には「でしべる」に着いていました。我ながら何という行動力と半ば呆れつつ、メニューにしっかり『獺祭』とあり、時差ぼけなど吹き飛んでしまいます。
まずは、『獺祭・三割九分 発泡にごり』で乾杯!日本を遠く一万キロ以上離れても、変わらぬ美味しさ、キレの良さ、清々しさが嬉しく、また、怖れていたほど値段が高くないことに胸を撫で下ろしました。ニューヨークは酒税が安いのだそうです。
実は4年前、ニューヨークで『獺祭』が飲める店と聞き、勇んでこちらを訪れたところ、“すみません、今、置いてないんです”と、東京でよく耳にするようなリアクションが返って来てガッカリした経験がありました。ですが、こと『獺祭』に関しては、当時とは状況がかなり変化していました。「でしべる」は元より、人気の居酒屋や和食店の多くに『獺祭』がライン・アップされており、“獺祭飲めます率”は、東京の飲食店に於けるそれよりも遥かに高いと感じました。おっと、うっかり先走りました。「でしべる」に話を戻しましょう。店内の日本人は、わたしたちのみ。照明がとっても暗く、談笑したり見つめあったりしている客のほとんどが当たり前のように日本酒を飲んでいるという状況に、軽いカルチャーショックを受けながら、“あー、ここは日本じゃない、ニューヨークなんだ”と、直観できる心地良さって、かなり面白い。さすが「でしべる」です。このお店こそ、ニューヨークの居酒屋の先駆的存在であると再認識したファースト・ナイトでした。

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満席のことが多いので、ロープで仕切ってます
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定番のえびせん、1ドルです

店長の森さんによると、近年、ヨーロッパからの観光客が「でしべる」にかなり来店しているとのこと。特に多いのがフランス人。ドル安要因もあるのでしょうが、外国人向けのフリーペーパーやシティ・ガイド、インターネット・サイトなどに、口コミで「でしべる」が紹介されている効果も大きいそうです。東京までは来られなくても、ニューヨークで居酒屋を楽しむヨーロッパの人々が増えているなんて、ちょっと楽しい気分になってきませんか?

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日本人は元よりアジア系も少ない店内
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店長の森さんと時差ぼけゼロの筆者

☆☆ はみだしメモ vol 1 ☆☆

バブル・ラウンジ  The bubble Lounge

NYCに一番はじめにオープンしたというシャンパン&スパークリング・ワイン専門のバー、「バブル・ラウンジ」を訪れました。ウェスト・ブロードウェイ沿いにあるリッチでオシャレなバーで、こんなところで、三割九分の発泡にごりを飲めたらステキだろうと思い、しっかり売り込んできました。はて、成果はいかに・・・・・・。

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山口県出身イケメンの両者・・・・・・桜井常務とバーテンダーさん
蕎麦鳥人 SOBA TOTTO

NYで寿司、刺身の人気が高いのはご存知の通りですが、近年、蕎麦や焼き鳥人気も急上昇。そんな中、「蕎麦鳥人(そばとっと)」がユニークで見逃せないのは、店内のバーで楽しめる日本酒カクテルがあるからです。果物や野菜といった素材と、それに合わせる酒の特長を巧みに掴み、互いを引き立て合うマッチングをピンポイントでセレクトし絶妙にブレンドするというマジックを演出しているのは、山本 弦さん。美味しく、しかも意外性のある楽しさに、誰もがワクワクするはずです。足の長いアメリカ人仕様の椅子に、ピョンとジャンプしてようやく腰掛け、弦さんお任せで3種類いただきました。次々に違うカクテルを飲んでいくことを、英語でCocktail Flight(カクテル・フライト)と言うそうです。なんと粋な呼び方でしょう。

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街の景観を壊さないシックな外観
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優雅な手つきに目を奪われます

バーの奥にはテーブル席と個室が広がっており、ほぼ満席という盛況ぶり。日本人比率は4割程度と感じました。セントラルステーションやブロードウェイからも遠くないこの辺りには日本食レストランや居酒屋があちらこちらに点在しています。街歩きの最後に立ち寄る、はたまた、観劇の前にカクテル・フライトを楽しんではいかがでしょうか。その際は、洗面室にも入ってみてください。英語が母国語である客用に録音された日本語会話を学ぶことができます。まず英語文が流れ、それをどのように日本語で店員に伝えるかを教えてくれるのですが、これがためになり、しかも笑えます。
「早くしてください」「お勘定が間違ってませんか?」なんていうクレーム文まで入っていました。ニューヨークの居酒屋は、一味も二味もひねりとユーモアがきいているんですね。

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ハニー・クリスプという種類のリンゴを使った『獺祭』カクテル
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トマトと南部美人
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とうもろこしと大七

☆☆ はみだしメモ vol 2 ☆☆

コリアン・バー  maru

エンパイア・ステート・ビルから4ブロックほど離れた雑居ビル内のこのバーにも、驚くなかれ『獺祭・純米大吟醸50』が置かれていました。店内は、韓国の若者と彼らの友人とおぼしきアメリカ人で賑わい、この夜は韓国系テクノ・ミュージックが耳をつんざくばかりに流れていました。色白で手足の長いコリアン美女がサーブしてくれる『獺祭』を飲みつつ、ニューヨークという町がサラダ・ボウル(混ざり合っているようで混ざり合っていない)と呼ばれる所以に思いを馳せたのでした。あー、不思議。

ニューヨーク『獺祭』事情は、次回も続きます。お楽しみに!

今夜も素晴らしいお酒とお料理に出会える幸せに感謝して、乾杯!

蔵元の蛇足

いかがでしたでしょう。しかし、本人も告白しておりますが、ニューヨークについて30分後にはレストランのテーブルに着いて獺祭を飲んでた!!しかも自己申告によると時差ぼけゼロ??!! さすが姐御・大平!!! しかもですよ、聞くところによると今回のフライトは格安航空便の乗り継ぎ便で17時間半!! だったとか。

「さすが大和なでしこ!!」の気合と肝臓に大いなる敬意と賞賛をおくりましょう。

「最近めっきり自分の酒量と体力に自信の無い蔵元談」

(蔵元 桜井博志 記)

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